今回CAAD10のコンポを入れ替える際、インナーワイヤーをルーラーのステンレスワイヤー(テフロンコート)を使用しましたので、徹底検証していきたいと思います。

ルーラーといえば、アマゾンなどでも安く売っているのでご存知の方も多いかと思います。




購入したのも上記モデルになります。

さて、まず結論から書いてしまいますと、今後このテフロンコートしたワイヤーは使いません(キッパリ)
なぜ、その結論に至ったのかを検証していきたいと思います。

とは言え、アウターはルーラーを使用していないので相性の問題である場合もありますから、アウターもルーラー使っていれば問題無いのかもしれません。

では、まずは組み込んだ際の状態について検証していきましょう。

○組み込んだ際にワイヤーの動きが悪い

とりあえずテフロンコートのインナーワイヤーはそのままで抵抗が少ないってのが売りですね。
基本的にワイヤーがきれいな状態なら下準備などは必要ありません。
※ワイヤーにオイルやグリスを塗布して動きを良くする等です。

ところがこのワイヤーをそのまま組み込むとワイヤーの動きが悪くブレーキは戻りが遅く
シフトに関してもシフトアップ時にワンクッション置いた感じで変速されます。
ブレーキやディレイラーに搭載されているバネだけでは戻す力が足りず、ゆっくりと動作してしまいます。
こうなると、普通のノンコーティングワイヤーと同じくオイルやグリスを塗布する必要が出てきます。

ちなみに、CAAD10純正のアウターはジャグワイヤーですが、ジャグワイヤーのアウターに通してみても動作は変わらずでしたから
純粋にこのケーブルのコーティングが悪さをしてるのではないかと、この時点で感じておりました。

○コーティングが弱く、質も悪い

これは一度使うとわかるかと思います。
上記のように動きが悪くなるので、オイルを塗布したらコーティングが剥げました。
コーティング剥がれ
キラキラと銀色に光っていると思いますが、その部分がコーティングが剥げて地肌が出ている状態です。
オイルを塗布する際は、指の腹で優しく刷り込むのですが、それだけでコーティングが剥がれました。
実際、オイルを塗布する前のケーブルを触ってみると何か所か「ザラッ」とした感触の部分があり
そういった部分はコーティングがしっかりと乗っておらず、ちょっと触ったりオイルを塗布すると剥がれます。

個体差かと思ってみたのですが購入したブレーキ・シフトの1台分4本と予備で購入したブレーキとシフトの各1本ずつの合計6本全て同じ状況でした。

つまり、このシリーズは工程に問題があるのか、品質管理に問題があるのかは分かりませんが
コーティングの質が悪く、コーティングそのものも弱いということになります。

冒頭でも書いておりますが、もしかしたら同じルーラーのアウターとは相性が良いのかもしれません。
ですが、規格が同じはずの他社製アウターを使用して動作が悪くなるインナーワイヤーというのも問題ですよね。

原因として考えられるところとしては、ケーブルの削り方が少ない?のかもしれません。
実際コーティングしている分、ワイヤー自体の直径は若干ですが太くなります。
通常であれば無視できるくらいのクリアランスの差ではありますが、ケーブルの削りがもともと足りず
ちょっぴり太めになっているとしたら、同様の症状が出るかもしれません。

上記理由と実害により、私は今後ルーラーのテフロンコートされたワイヤーは買いません。
買うとしたら、コーティングされていない、普通のステンレスワイヤーにします。

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